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公開シンポジウム「生成AI時代の人間力育成」を開催(主催:日本学術会議 共催:大阪成蹊大学)

2025.07.23

お知らせ

教育学部,データサイエンス学部,看護学部

2025年7月14日(月)に、公開シンポジウム「生成AI時代の人間力育成」を開催しました。急速な進化を遂げる生成AIが我々の働き方や学び方に大きな変化をもたらす中、人間力育成や教育の多様性に対応する新しい教育手法の模索を中心に、実務者の知見と学術的視点を融合した活発な討論が行われました。

共催者を代表し大阪成蹊大学 中村佳正学長より、「大阪成蹊大学は、信頼され社会や人のために尽くす人材の育成を進めています。生成AIは効率よく知識を収集したりまとめたりすることが得意な一方、人間力?人間性などと相反、対峙する可能性があります。これから世の中の多くの場面で使われる生成AIを人間力教育の視点で見ることは、非常に大切だと思います」とオープニングスピーチがありました。

【小山田耕二教授(日本学術会議連携会員/大阪成蹊大学 データサイエンス学部学部長)】
本学のLCD(Literacy,Competency,Dignity)教育の説明に加えて、1年次から始まる「未来クリエーションプロジェクト」の中で、企業や地方自治体との連携によるPBL(課題解決型学習)を通じた実践的な学びの事例が紹介されました。特に本学部では、データサイエンスの基盤として「科学的方法」(観察?問題設定?仮説構築?検証?適用)を繰り返し実践することを重視しており、各PBL活動もこのステップを軸に展開されています。これらの取り組みを通じて、人間力を兼ね備えたデータサイエンティストの育成を目指しています。

【酒井陽年氏(株式会社リアセック)】
同社の持つPROGのデータから、生成AI時代で求められる人間力(汎用的能力)とは何か、どう伸ばすかを過去の能力伸長分析から見えてきたこととなどいくつかの実例をもとにお話がありました。

*PROGは、河合塾とリアセックが共同開発したジェネリックスキルの成長を支援するアセスメントプログラムで、専攻?専門に関わらず、社会で求められる汎用的な能力?態度?志向=ジェネリックスキルを測定?育成します。テストでは、リテラシーとコンピテンシーの2つの観点から測定し、自身の現状を客観的に把握することができます。

【吾妻知美教授 (大阪成蹊大学 看護学部学部長)】
知識?技術?こころが看護師に必要な3本柱と以前から言われているが、特に「こころ」の部分、つまり人間力なり汎用的能力が看護教育、看護師にとって重要であると強調されました。そこをどう評価するかは非常に難しいが、PROGは多くの部分で活用が可能。授業で課題を与えると一斉に学生がスマホで検索をはじめることなどもあり、その良い面?悪い面も判断する上で教員側も生成AIに関するリテラシーの向上が必要との課題が出されました。 

【林宏樹教諭(雲雀丘中学校?高等学校 探求科担当)】
同校は、DXハイスクール(高度な知識を有する理数系人材の育成)と「HYOGOグローバルリーダー育成プロジェクト」(文理融合型や国際系等の理数教育以外の探究の充実)の事業に参画。生成AIが間違いを言ってくる場合があることを認識させたうえで、答えを求めるために生成AIを使うのではなく、生成AIに提案をもらうという使い方を推奨している。また特別週間(Fronter Week)を作ることにより、AIを使った授業(AIx家庭科、AIx国語、AIx公民)を必ず各教科で実施し、教員側でもAIの活用を意識づけているという紹介がありました。

【山辺真幸講師(一橋大学大学院ソーシャル?データサイエンス研究科)】
ビッグデータから新型コロナのウイルスの伝搬、マイクロプラステックの漂流などを可視化し、人々に問題意識を持ってもらう事例や、高大連携授業(探求や情報)で、過疎地域におけるバス?鉄道の維持が難しい中のダイヤづくりなどの事例紹介がありました。また社会課題に関心が薄い学生もおり自分がどれだけLINEでメッセージを打ったかを可視化し、メッセージやり取りの最適化を判断(セルフチェック)する指標を得るという使い方も紹介されました。

最後に筑本知子教授(日本学術会議連携会員/大阪大学レーザー科学研究所マトリクス共創推進センターセンター長)から、「本日は、生成AIをどのように教育の現場で使っているかの実例や課題が多く発表されました。今日いただいた情報を元に、生成AI時代の人間力育成はどうあるべきか、何らかの形で世界に向けて可視化できるように考えていきたい」とのお言葉で閉会しました。

今回のシンポジウムでは、生成AIの回答を鵜呑みにするのではなく、得られた回答を精査するための知識、リテラシーが使う側に必要だという点が、従前からの人間力?コンピテンシーの必要性?重要性に帰結し、その重要性を再認識することになりました。

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